親父の死
親父が永眠しました
昨日10月25日午後1時、永眠しました。
元々5年前の8月に食道癌を宣告されており、その時から覚悟はしていました。
その時の食道癌は、放射線治療と化学療法により、綺麗さっぱりと消え去って、
担当医の方からも『奇跡』と言われていました。
しかし昨年癌の再発、今度はリンパ節に見つかり、
また化学療法によって、一旦は小さくなりましたが完治には至らず、
すでに齢のため、それ以上の治療は行わない意向を示しており、
もう残りの余命を楽しく過ごさせるために、1年半ほど頑張って来ました。
昨年秋には京都の秋の紅葉が見たいとの事で、まだコロナ禍では有りましたが南禅寺や永観堂、醍醐寺まで連れて行き、
今年は春の桜、6月にはコロナ禍が少し収まったため、東北の秘湯巡りツアーにも参加し連れて行きました。
まだその時には白神山地の青い池の階段もえっちらおっちら登っていましたが、食欲が無くなり始め、
8月には運転も取りやめ、9月末には緊急入院。胃の幽門から十二指腸に掛けて塞がってしまい、食物が消化されなくなり、
10月に入ってからは1週ごとに弱っていく感じとなり、日曜日からは日毎に衰弱が見られました。
そして昨日、酸素吸入器を付けて、そのまま咳込んだと思ったら……。
今日は朝5時に一瞬目が覚めた時、その光景が一気にフラッシュバックして……そのまま眠れなくなりました。
呼吸が苦しくなったのは水曜日の夜中でしたので、半日ほどで逝くことが出来てそれほど長い時間苦しまずに済んだことだけは幸いでした。
日曜日には意識もハッキリとはしていなかったのですが、昨日は朝から意識も有り、
『酷いんか?』では首を横に振り、『苦しいんか?』で縦に振り…滅多に苦しい表情はしない人だったのですが、やっぱり苦しかったのでしょう。
酸素吸入器を付けてからは、苦しくないと首を横に振るようになり、そのまま徹夜も覚悟していましたので、今のうちに買い物をと出掛け、
結局家族全員が揃った5分後……永眠しました。
皆様も親孝行だけはしっかりとしておきましょう。
私は……これで十分だったのか、今でも思い悩んでいます。